NIKKEI NET(日経ネット):セブンイレブンを調査 公取委、値引き不当制限容疑: "コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブン・ジャパンがフランチャイズチェーン(FC)加盟店に対し、消費期限の近づいた弁当などを値引いて売る「見切り販売」を不当に制限した疑いがあるとして、公正取引委員会が同社に対し独占禁止法違反(優越的地位の乱用)容疑で立ち入り検査していたことが20日、分かった。"売れ残り弁当を安値で販売するのはとても立派な社会的意味を持つ行為。でもそれは生産者側の不利益に繋がるので、セブン・イレブン側は値引きを不当に制限していた。この背景にはセブンイレブンの、消費者の利益を無視した農業生産者への卑屈な媚びがある。
セブンイレブンは最近やたらと「環境にやさしい」とか「農業生産者の顔がわかる商品」とか、都市部の消費者にとってはどうでもいいことにお金とエネルギーを使っているとの印象。結果として商品価格が高くなっている。最大手だから消費者はおれらからは逃げないとの計算だろうが、いささかひどい。自前の農場を経営しようとの動きがあるとのことだが、とても経営的には成り立たないプロジェクトとのこと。しかし目的は経済性ではなく、うるさい農協様の懐柔にあるのだという:
セブンファームはヨーカ堂のCSRだ - 今日の一貫:
"セブンファーム富里は2haしかない。
3人の家族経営。
資本金は300万。
ヨーカ堂の出資10%。
農協が10%で農家が出せる金額から逆算。
出資5割以下の特例を使っていない。 なぜか?
普通考えれば、スーパーという販売チャネルはあるのだから、できうる限り拡大し、メガファームにするのでは?
それがたった、2haだ。
なぜか?
農協の施設を利用、出荷は農協に任せ、手数料は農協に入る。
たしかに富里農協のオープンマインドはよくわかるし、農協も優秀なのはよくわかるが、なぜこれほど農協と一緒にやろうとするのか?
しかもこのビジネスモデルを神奈川・埼玉にも広げるという。
こうした零細な経営をあちこちに作ってどれだけのメリットがあるのか?
何か変だ。
スーパーはとかく農業者には人気がない。
流通革命とか、バイイングパワーとか、で流通を支配した。
米価下落は、スーパーの参入で拍車がかかった。
単純に物事を見る農家にとって、スーパーは悪者だった。
しかし買い物は、スーパーに行く。
そんなアンビバレントな対象だ。
そこで、そうした大量生産大量流通時代のイメージから抜け出て、地域共生産業としての一歩を歩みたいというのが、ヨーカ堂の農業参入。
いわば、スタンス転換なのかもしれない。
そのための装置が「セブンファーム」。"
ニッポンでは農協様に逆らってはどんな企業でも潰れてしまう(毒餃子事件ではあのJTですら青息吐息)。それだけ農協は強力な力を持っているのだ。セブンイレブンも農協に「上納金」を払って農協様に温和しくしていて貰おうと思ったわけ。
そのコストは消費者が払うことになる。やっぱりあいつら(農協とその組合員)がニッポンのガンだ。
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